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SEOだけじゃない!無責任な誹謗中傷・風評被害対策会社



誹謗中傷・風評被害対策サービスを取り入れている会社はコンプライアンスに抵触していないかご確認を!!
本日、誹謗中傷・風評被害対策サービスを行っているZ社(イニシャルは仮称)から営業電話をいただいたのですが、セールス内容が人を馬鹿にし過ぎていて呆れました。担当者の知識不足によりリスクマネージメントができないまま導入する企業も存在しそうなので記事にしておきます。

やり取りはだいたいこんな感じです。
Z社「わたしどもWebの誹謗中傷・風評被害対策サービスを行っている○○です。」
「お世話になります。」
Z社「御社のサイトをYahoo!で検索すると、御社サイトより上に2ちゃんねるのサイトがでてきます。内容は御社にとって良くないのですがご存じでしょうか?」
「知っております。」
Z社「そうですか。そこで弊社では、検索結果にそのページなどを表示させないサービスを行っておりますが、興味はありますか?」
「具体的にどのような方法を取られるのでしょうか?」
Z社「弊社はYahoo!の仕組みを理解しておりまして対策を取らせていただきます。」
「すみませんが、もう少し具体的に教えていただけますか?」
Z社「Yahoo!ではある回数以上検索結果に表示されると、以後表示しないという仕組みがありまして、それを利用します。」
「それって、ブラックハットですよね?」
Z社「いえ、ブラックハットというわけでは。。。」
「仮にYahoo!のロジックが変わって再度表示されるようになると何か保証はあるのでしょうか?」
Z社「保証はありませんが、これまでに多くの実績がございまして。。。」
「弊社ではコンプライアンスに沿わない施策の実施は行っておりませんので。」
Z社「そうですか、ありがとうございました。」

何が問題か

下記の記事をお読みいただいた方は、何がどういったことがブラックハットなのかご理解いただけていると思います。

関連記事:悪徳SEO業者に騙され続けるWeb担当者

会社に不利益な情報がネット上にあったとしても、そう感じた人が世の中にいることは(誤解だったとしても)事実なわけです。Yahoo!はその事実も含めて公平に検索結果に表示させているにも関わらず、Yahoo!が意図しない手段で非表示にするというのは、これはYahoo!に対してもYahoo!で検索した利用者に対しても「不正」行為です。

不正」を行うこと自体は、それぞれのWeb担当者や担当者が所属する会社の考え方があるので完全には否定しませんが、行うからにはペナルティを受ける覚悟は必要だと思います。

しかし、電話のやり取りでも分かるように、自社のサービスを「不正」だと認める営業担当者はいないでしょうし、ましてペナルティなどのリスクを説明する営業担当はいません。

ここが問題なわけです。知識や経験が浅いWeb担当者の場合、そのサービスが一般的には「不正」だとは気付けないわけです。

ペナルティをYahoo!から受けるだけならまだいいですが(時間が経過するえばペナルティが解除される可能性が高いため)、不利益な情報が明らかに検索結果に表示されないと気付かれると炎上になったり会社の信頼を大きく損なう可能性も十分にでてくるわけです。

「実績」と言われても、Yahoo!が不正に対して対策しない間は、失敗実績なんて存在しないわけですから、信頼できる要素などなにもありません。

誹謗中傷・風評被害にどう対応すべきか?


明らかに間違った情報が広まっているのであれば、法的対処方法はいくらでもあります。そもそも掲載されている情報を削除するように求めることも可能ですし、そういった要望を出していることをニュースリリースに掲載しアピールすることもできます。

ただ、ある程度は事実であるならば、会社がそのことを改善することで、改善できていることをアピールし、良い評価がクチコミで広がるようにしていくしかありません。

そのために、誹謗中傷・風評のウォッチングサービスを利用し、企業の改善ポイントをいち早く把握するのは良いことだと思います。

結局のところ、誹謗中傷・風評被害には企業努力しかないと思います。

もし誹謗中傷・風評被害対策サービスを取り入れているWeb担当の方がいましたら、自社のコンプライアンスに抵触していないか、できるだけ早く確認するようにしてください。

来週には「Japan IT Week 秋」が幕張メッセで開かれますが、誹謗中傷・風評被害対策サービスやSEO対策のブースでは注意深く話を聞くようにしましょう。

参考:Japan IT Week 秋に行く予定

まとめ

お電話いただいた会社の自社サイトでは「Webリスクコンサルティング」などと書いていますが、リスク回避どころかリスクを増やすサービスを行っているのが怖いと感じます。代表挨拶も、企業理念も、「今が良ければいい」、「自分たちが良ければいい」といった内容が中心で、社会に対してや日本の将来に対して何をするのかは何も書かれていないわけです。

このブログもYahoo!では検索結果に表示されなくなるのでしょうか?

↓頭を使った後は脳に糖分補給!!

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